コーヒー豆の主成分は虫歯になりにくい!?

コーヒーを飲むと虫歯になりにくい!?

 2021年 6月 3日 更新

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コーヒーは一日のスタートに、一息つく時に、食後に、様々な場面で満足できる飲み物の一つとして、多くの人々の心に浸透しています。


しかし、この香り高く、美味しくて苦い飲み物は、歯への着色や虫歯が気になるなど口内環境の状態に大きく関わっています。


昨今は歯列矯正やホワイトニングが浸透し、歯の意識も随分と高くなってきたことからコーヒーの歯への影響が気になる方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


本日は、Journal of Conservative Dentistry の歯に関する研究を紹介していきます。


ブラックコーヒーであれば、虫歯予防になる


結論

「コーヒーは砂糖やミルクなしの無添加(ブラックコーヒー)であれば、虫歯予防になる。」


男女1000人を対象に、コーヒー摂取に関するデータ(摂取期間、摂取頻度、ミルク入りかミルクなしか、砂糖入りか砂糖なしか、銘柄など)を記録し、食生活、菓子類の摂取、歯磨き周期、フッ素塗布の有無なども記録する統計を取りました。


その結果、砂糖やミルクなしのブラックコーヒー単独の場合には抗菌作用があり、コーヒーに添加物があると抗菌・抗酸化作用が失われることが判明。


焙煎したコーヒー豆には強力な抗酸化成分が含まれる


抗酸化成分は、心臓病やガンの予防、2型糖尿病、パーキンソン病の予防など、様々な健康効果が期待されている。今回の研究では野菜、果物、ナッツ類、香辛料、油、飲料など、100種類以上の食品の抗酸化物質の含有量を分析。


コーヒー豆にはとても強力な抗酸化物質が多く含まれていることがわかりました。また、調査対象となった食品の中で1食分の量に限って言えばデーツが最も多くの抗酸化物質を含んでいました。しかし、デーツはコーヒーほど日常的に消費されていないため、1食分の抗酸化物質と摂取頻度の両方を考慮すると、コーヒーに軍配が上がりそうです。


この中でもコーヒーに含まれる強力な抗酸化物質は「メチルピリジニウム」でした。


この舌を巻くような威力を発揮する物質は、他の食品には大量に含まれていないことがわかり、不思議なことに、メチルピリジニウムはグリーンコーヒー(コーヒー生豆)には存在しません。グリーンコーヒーには含まれない成分が焙煎したコーヒー豆にはあり、虫歯の原因となる菌を抑制する効果が長期間見られました。


トリゴネリンには抗付着性がある


コーヒーにはトリゴネリンという昨今では認知症予防に期待ができると注目されている成分があります。


このトリゴネリンの成分が歯への抗付着性に関与しており、白い歯が作られると今回の研究結果によって導き出されました。


しかし、トリゴネリンはとても熱に弱いという特徴があることから焙煎後のコーヒー豆に残すことはとても難しく、トリゴネリンに注目しているサプリメントメーカーやコーヒーメーカーはコーヒーの生豆からトリゴネリンのみを抽出しています。



[関連記事]トリゴネリンとは?


トリゴネリンを保有したまま焙煎することに成功した特別な焙煎法


焙煎によって味わいが良くなり香りが立つコーヒー豆ですが、現代は多様性の時代であり味が理想的でなくとも健康に良いのならそちらを選ぶ人々もいるのでは?という考えから、宇宙ロースタリーのコーヒー豆研究機関Roasters Lab Lig(ロースターズラボ リグ)は2012年から味や香りにはフォーカスを当てずトリゴネリンを含め健康成分を最大限残しながら焙煎する研究を行ってきました。


コーヒー豆の健康成分を最大限高め健康効果を期待する「究極の健康コーヒー」を目指して完成したドリンクは、黒くなく、黄土色のコーヒー飲料でした。黄土色の英語は、OCHER(オーカー)ということから、健康志向コーヒー飲料とも呼べる新たな概念の飲料はオーカーと名付けられました。


※オーカーは原材料はコーヒー豆ですが、コーヒーとは見た目、香り、味、成分、全てが異なります。


黒くなく、お茶のような飲み物となったことから、計らずも歯を守る結果にもなりました。



健康成分摂取の為に開発された「オーカー」とは?

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